FC2ブログ

記事一覧

硬紫根と軟紫根

最近「硬紫根ですか?軟紫根ですか?」または「このふたつの違いは何ですか?」
という質問が頻繁に寄せられます。

紫根には軟紫根と硬紫根と呼ばれるものがあります。
ムラサキ科 Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zuccariniの根を「硬紫根」
ムラサキ科 Macrotomia euchroma Pauls の根を「軟紫根」

科は一緒の親戚ですね。
なお、日本薬局方に収録されているのは硬紫根の方です。
硬紫根は見るからに、ああ根っこを刻んだんだな、という感じがします。
52_3_35.jpg

軟紫根は硬紫根に比べて薄いのです。根っこをそいだ部分になっています。葉っぱの様な薄っぺらい感じがするとでも言えば良いでしょうか。
見た目は結構違います。

硬紫根、現在絶滅品種の一つにあげられています。
栽培するのが難しく、栽培しているところも大変少ないのです。
日本では長野や北海道で栽培されているそうですがほぼ流通に乗っていません。
中国には野生してましたが、最近かなり激減していると聞きます。

そこで、ほんの少し栽培しやすく少しだけ丈夫な軟紫根=セイヨウシコンが流通するようになりました。
こだわりのある方は軟紫根、硬紫根をわけていらっしゃいますが、
私はそこまで厳密にこだわる必要もないかな、と思います。
紫根の重要な成分「ナフトキノン誘導体のアセチルシコニン・シコニン、紫色の色素」はどちらもたっぷりと含有してますので。

硬紫根は軟紫根で代用でき、また産出量も多いので
製薬メーカーの作った紫雲膏(紫根が主役の軟膏)などは軟紫根が多いと聞きます。
生薬として流通しているのも、中国産の軟紫根の方が多いと聞きます。
軟紫根は根の皮を落として葉のようにやわらかくしています。
成分としてはあまり変わりがありません。
ただ軟紫根の方が、成分が溶け出しやすいため
煎じたり、オイルで抽出したりするのにも
色がきれいに出て硬紫根よりも良い効果が得られるそうです。

紫根の善し悪しは、外側が濃紫色をしているか、皮の部分が厚いかどうかで決まります。
少し見ただけでは白っぽい紫根でも、煎じると黒っぽい色(紫根はムラサキですがアルカリでは紺色・灰色を示します)がどっかりと出るので、善し悪しもつけがたいものです。
もんちの石けんやでは、皮の部分が濃紫色のものを使用しています。
出来上がったときの色がかなり違うので、紫根の選別はなかなか大変です。

今、巷で噂の紫根の煎じ液パック程度なら、あまり軟紫根・硬紫根と考えなくてもいいのかなと思っています。
お気をつけ頂きたいのは、似た植物でムラサキ科のアルカネットと言うものがありますが、科は同じですが紫根とは別のものです。アルカネットの種類によっては毒性のあるものもありますのでお気をつけ下さい。
sikon.jpg

紫根は小さな白い花をつけますが、アルカネットは紫、青色の花を咲かせます。
arukanetto.jpg

なお、もんちの石けんやでは、全て硬紫根を使っております。

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

もんち&もんち妻

Author:もんち&もんち妻
大病をした時に助けられた精油と、赤ちゃんの頃からアトピーの長男の為に作った石けんづくりを通して、
アロマセラピー、ハーブ染め、漢方の知識を活かしながら、
皆さんのお役に立つ事が出来たら幸いです。

ホームページ  http://www.hyakumi.jp
ショップ  http://shop.hyakumi.jp

月別アーカイブ